パンヤノバッグ M

ほどよい大きさで使い勝手の幅が広がる

「パン屋での個別包装を減らしたい」「ゴミを減らしたい」という、つくり手の村上夕子さんの思いから生まれたパンヤノバッグ。

環境にやさしい原料と方法でつくられていて、洗って繰り返し使えるから、使っていてなんだか気持ちがいいんです。

ほどよい大きさがあるMサイズは、野菜や果物の保存袋や収穫袋としてや、化粧品や小物、銭湯セットやキャンプグッズ入れとしてなど、アイデア次第でいろんな使い方を楽しんでいただけます。

自然の恵みを生かし、ていねいにつくられています

パンヤノバッグは、丈夫な日本製オーガニックコットンの生地を使用。これを柿渋で染めたのち、みつろうコーティングを施してつくられています。すべての工程にこだわりがたっぷり。その魅力を詳しくご紹介します。

・オーガニックコットン
「OCD（Organic Content Standard）」「OEKO-TEX」のふたつの認証を取得した、日本製のオーガニックコットンが使われています。

・柿渋
染めに使われている柿渋は、村上さんの地元で採れた余剰渋柿を有効活用して手づくりでできたもの。染め重ねることで被膜を形成し、耐水性や防汚性に優れた丈夫な布になるそうです。

・太陽染め
柿渋染めは、薬剤や火を使わず、空気中の酸素による酸化、太陽光の紫外線、湿度や温度などの自然の力だけを利用する「太陽染め」で手染めされています。

環境に負担をかけずに、一枚一枚何度も染め重ねることで色濃く染め上げられています。

・みつろう
バッグにはみつろうコーティングが施されています。コーティングに使用しているのは、樹脂やオイルを一切配合していない、不純物をていねいに取り除いたみつろうのみ。そのため一般的なみつろうのラップなどと比べて粘性がなく、ベタベタしません。バッグとして快適に使うことができます。

また、みつろうコーティングの耐油性によって、カレーパンやガーリックトーストといったものもそのままバッグに入れても油が染みてくることはありません。

とはいえ、できたてアツアツのパンの場合は、さすがにみつろうが溶けてしまうため、使用は控えてくださいね。大切に使っていただければ長く愛用できますよ。

メンテナンスも簡単

使ううちにできるシワも味のひとつですが、もし気になってきたらアイロンがけをしてみてください。アイロン台にバスタオルを敷き、アイロンにみつろうが付かないようにクッキングシートでパンヤノバッグを挟みます。その状態でさっとアイロンをかけると、みつろうがなじみ、シワが目立たなくなります。

みつろうが取れてきたように感じたら、市販のみつろうを塗りこむことでお手軽にケアできます。定期的にメンテナンスをして、手をかけながら使えるのは嬉しいですね。

ずっと使い続けたくなるアイテム

マチはありませんが、底を折り返せばマチ付きバッグのようにも使えます。大きめのパンや、具材の乗ったパンを入れるときはありがたいですね。

一つひとつ手作業でつくられているため、染めムラや色味など、表情に個体差があるのも魅力。使えば使うほど、経年変化で味わい深くなっていく風合いも楽しめます。これからは、“パン屋に行くときはパンヤノバッグを持って”を合言葉に、このアイテムを愛用する方が増えたら嬉しいです。

photo by Saori Kojima　text by Kaori Sugimoto edited by Ikumi Tsubone

メンバーのおすすめポイント

POT Dye & Designについて

福岡県香春町（かわらまち）にある工房で、おもに植物染料を使って手染めした商品の開発や製造を行う「POT Dye & Design（ポットダイアンドデザイン）」。廃棄されるものや不用品に目を向け、それらを有効活用した持続可能なものづくりを提案しています。

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