mana.

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株式会社オーガニックリビング

プラスチックに依存し過ぎない暮らしを手助け

竹製の歯ブラシやストローなど、自然素材を使った日用雑貨のブランド「mana.(マナ)」。「個人の生活の中でプラスチックごみを出さない、ゼロウェイストな暮らし」をテーマに、使い捨てプラスチック製品の代替えとなるアイテムを企画・販売しています。

改めて身の回りを眺めてみて、プラスチックがまったく見当たらない人は少ないのではないでしょうか。生活に浸透していて便利な一方、小さなプラスチックはリサイクルが難しく海洋ゴミやマイクロプラスチックの原因になるなど、地球環境に大きなダメージを与えることが問題視されています。

そういった環境問題に触れて、”私にできること”を考える人も多いと思います。mana.を運営する株式会社オーガニックリビング代表の浜村英莉さんも、その一人でした。

「自分の生活から見直せることはないかと考えているときに知ったのが、ブランドのコンセプトにもしているゼロウェイストという考え方です。これは、簡単に言うとゴミを出さないライフスタイル。私の場合は、いち個人ができる行動として、使い捨てのプラスチック製品を断る、ゴミを減らせる商品を選択することから始めました」

これまで使っていたプラスチック製の歯ブラシから、竹製の歯ブラシへ乗り換えたのもそのひとつ。しかし日本ではまだ商品の選択肢が少なく、当時は海外でまとめて購入していたそう。自分のほかにも日本でこの商品を探している人が、きっといる。そんな思いからmana.はスタートしました。

無理なく続けられる価格

素材の質感が感じられるナチュラルな雰囲気、どのようなテイストのファッションや部屋にも似合うシンプルなデザイン。浜村さんのみずみずしい感性で生み出されるプロダクトは、「環境にいいものだから」という気持ちよりも、「そのデザインが好きだから」選びたくなるものばかりです。

デザインが良くて、しかも環境に負担をかけない商品。そうなるとお高いんでしょ? と、通販番組のように尋ねたくなりますが、どれも手頃な価格。ブランドの顔である竹歯ブラシは、500円でお釣りがきます。

ですが、どこかに無理があるわけではありません。環境に配慮された原材料の価値を正当に反映し、生産者を尊重してフェアな取引をしたうえで、ブランド自体も健全な運営が続けられる範囲で価格を設定しています。正直に言えば厳しいラインだそうですが、そこには「日常で使うものだから気軽に続けられる価格でありたい」という思いがあります。

森林を守るFSC認証マークを取得

竹を使ったmana.のアイテムには、適切に管理された森林から資源を調達している証としてFSC(Forest Stewardship Council:森林管理協議会)の認証マークが付いています。森林はもちろん、そこで暮らす動物や働く人々を守ることまで考えられています。

このマークは、気軽に買い続けられる価格へのこだわりとも関連しています。「mana.」の製品の多くは中国をメインとする海外で製造されています。当初は国内製造を検討していましたが、日本では竹の安定供給が難しく、気軽に続けられる価格面も考えると折り合いがつきませんでした。

「海外製造であることに不安を感じる方も多い。環境保全に取り組んでいる商品だとわかりやすく伝えたくて、事業立ち上げの際はFSC認証の取得から始めました」と浜村さん。

そのためにはFSC認証を受けている産地から材料を仕入れ、同じく認証を取得している工場で製造する必要があります。たった一人で海外の産地や工場と交渉をする道のりは決して平坦ではなく、手間も時間も費用もかかります。それでも、「気軽に続けられる価格で安心して使ってもらいたい」という思いから取り組んでいます。

気軽にプラスチックフリーを選択できる

ブランド名のmana.には、ハワイやタヒチなど太平洋諸島の言葉で「神秘的、自然の力」といった意味があるそうです。日本では、女性の名前として親しみやすい響きです。実際、友達のマナさんにプレゼントしたいと選ぶ方もいるのだそう。

「名前や商品の見た目を気に入って、手に取ってもらえるのはうれしいですね。気軽に選んだアイテムが、自然環境や消費について考えるきっ
かけになれたらもっとうれしい」と、浜村さんは話します。

ブランドが目指しているのは、プラスチックフリーの商品を選びたいときに、誰でも気軽に選択できる社会。浜村さんが故郷の沖縄を拠点に、たった一人でスタートさせたのは2018年のこと。今ではアイテム数は50点を超え、働く仲間も、いちじつ のように取り扱うショップも年々増えてきています。目指す社会の実現に向けて一歩ずつ着実に。これからの歩みが、ますます楽しみです

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