行平 六寸 石灰

    東屋

    ¥10,450(税込)

    食材の芯までじっくり火が通る

    丸みを帯びた形状が愛らしいこちらのアイテムは、伊賀の土でつくられた行平鍋です。食材の芯までじっくりと火を通し、料理をおいしく仕上げてくれます。

    当店でお取り扱いしている五寸よりも直径が3センチほど大きい六寸サイズは、一人用はもちろん、二人以上で暮らしている方にもちょうどいい大きさです。

    鍋料理をはじめ、雑炊やおかゆ、煮物を炊いたり......注ぎ口が付いているから、根菜たっぷりの豚汁や味噌汁をつくったりするのもおすすめです。

    土鍋といえば、伊賀焼

    この鍋は、三重県伊賀市の耕房窯が製造しています。鎌倉時代に生産が始まったといわれる伊賀焼。土鍋といえば伊賀焼というイメージがありますが、これには理由があります。

    伊賀市はかつて琵琶湖の底にあったといわれており、伊賀焼に使われる陶土は、古琵琶湖の時代に花崗岩が風化し湖底に堆積した地層から採取されたもの。土中には400万年前の木や微生物が含まれているのだそうです。ちょっぴりロマンを感じますよね。

    この土を粘土にし、高温で焼くことで有機物が焼失し、細かな気孔のある状態に。この気孔の効果により陶器の耐熱性や蓄熱性が高まります。だから伊賀の土は土鍋をはじめ調理器具にするのにぴったりの素材というわけです。

    伊賀の土のみを使ったこの行平鍋は、割れにくくするために厚みをもたせています。このどっしりとした厚みと存在感も伊賀焼ならではの魅力です。

    使いはじめはまず「目止め」を

    使い始めは、鍋の貫入(表面の細かなひび)を埋めるために必ず目止めを行いましょう。 粗い土を使用しているため、目止めをしないまま使用すると、水が浸み出して沸騰しません。方法はとても簡単です。

    1. 土鍋のチェック
      裏底が乾いている状態であることを確認します。濡れたままの状態で使うと、ひび割れが起きやすくなるためご注意を。

    2. おかゆを糊状になるまで炊く
      土鍋に8分目まで水を入れます。続いて炊いたご飯を水量の5分の1ほど入れ、弱火でゆっくり炊きます。おかゆが糊状になったら火を止め、1時間以上放置してください。米のでんぷん質が貫入を埋める役割をします。

    3. おかゆを取り出し、鍋を洗う
      鍋が完全に冷めたらおかゆを取り出します。やわらかい布やスポンジを使いやさしく水洗いし、裏返しにしてしっかり乾かします。これで準備完了です。

    ひびが入っても驚くことなかれ

    火にかけるときは、底が乾いていることを必ず確認したうえで使ってください。濡れたままの状態で使うと、ひび割れが起こりやすくなります。とはいえ伊賀焼の土鍋は、必ずひびが入るもの。「もう使えない!」なんてことではないので、決して涙を流さないでくださいね。

    土鍋は火にかけると陶土が膨張し、冷めると収縮するという作用があり、繰り返すことでおもに裏底と内側に放射状のひびが入ります。これが土鍋の膨張を分散させる緩衝材の代わりになり、ぱっくり割れてしまうのを防ぐのです。

    またこの陶土の性質上、汁気のある料理を長時間放置すると、目止めをしていても水が浸み出す場合があります。また、におい移りの原因にもなるため、つくった料理は別の容器に入れ替えて保存してくださいね。

    もし長く使ううちに水が滴りやすくなったなと感じたら、おかゆを炊いてもう一度目止めをしてみてください。

    暮らしになじむ道具

    台所や食卓になじむ、グレー味をやや帯びたベージュカラーも魅力です。落ち着きがあり飽きのこないデザインだから、プレゼントにもきっと喜ばれますよ。手をかけながら、長く大切に使っていただけるとうれしいです。

    photo by Saori Kojima text by Kaori Sugimoto edited by Ikumi Tsubone

    「行平 石灰」は六寸と五寸の2種類がございます。五寸のご購入はこちらから。

    メンバーのおすすめポイント

    • プロジェクトマネージャー 三井

      このずんぐりむっくりのフォルムがなんともかわいらしいのです。六寸は少し大きめなので、具だくさんの汁物をつくってみたいですね。

      根菜と練り物をじっくりコトコト煮込んで、田舎風のけんちん汁なんていかがでしょうか?

      実家のけんちん汁にはサバの水煮を入れていました。コクが出ておいしいですよ。

    • デザイナー 根本

      ずっしりとした頼もしさと、丸みのある形のギャップがいい具合にマッチしています。

      持ちやすい取っ手と、汁物の注ぎ口もついているので、いろんなシーンで活躍してくれると思います!

      少し大きめの六寸は、食卓でお鍋やすき焼きをするのによさそう◎ 家族みんなで楽しめる大きさです。

    • ライター 瀬戸川

      鍋の持ち手はコンパクトな方がいいと思っていましたが、東屋さんの行平鍋に出合ってイメージが変わりました。

      太く存在感がありますが、手にフィットしていて握りやすい。汁ものを注ぐときの安定感が抜群です。

      ぽってりとした見た目に反して、意外に軽やかです◎

      六寸は手のひらで包んだときにバレーボールくらい、たっぷりつくれるサイズ感です。

    • ライター / バイヤー 杉本

      調理道具は、使い勝手のよさと見た目のよさ、どちらも備えているものがいい!

      むちっと丸みを帯びた愛らしいフォルムと、絶妙なカラーにまず惹かれました。

      しっかり食材に火が通る伊賀焼の土鍋なので、料理をおいしく仕上げてくれます。

      六寸は、たっぷり料理を楽しめるサイズ。取っ手や注ぎ口が付いているのもありがたいです。

    東屋について

    1997年の創業当時から信頼できる国内の手工業と協働し、暮らしの道具をつくり続けている東屋(あづまや)。日本の職人の技術を絶やさぬよう、ものづくりの仕組みから正し、使い勝手や使い心地を追求した商品を生み出すという一切妥協のない姿勢を貫いています。

    ブランド / メーカーの詳細と商品一覧はこちら

    商品詳細・注意事項
    サイズ

    鍋部分:直径約19cm×高さ約16cm
    注ぎ口:長さ約2.8cm
    取っ手:長さ約8cm×幅約5cm×高さ約4.8cm

    素材 陶器(伊賀土)
    製造 耕房窯(三重県伊賀市)
    生産国 日本
    有り
    注意事項

    ・撮影上、実商品と写真で色味が若干異なる場合がございますのでご了承ください。

    ・一つひとつ手づくりのため、色味や形に若干の個体差がございます。

    ・使用前に必ず目止めを行ってください。目止めをしないまま使用すると、水が浸み出します。

    ・陶土の性質上、汁物などの料理を長時間放置すると、目止めをしても水分が浸み出してくる場合がございます。またにおい移りの原因にもなります。料理を保存する際は保存容器などに入れ替えてください。

    ・火にかけるときは、底が乾いていることを必ず確認したうえでご使用ください。濡れたままの状態で使うと、ひび割れが起こりやすくなります。また空焚きも絶対におやめください。

    ・揚げ物にはお使いいただけません。

    ・IHクッキングヒーターには対応していません。

    ・陶土の性質上、欠けやすくなっております。ていねいにお使いください。

    ・使用後はよく洗い、裏返してしっかり乾燥させてください。

    ギフトラッピングについて

    こちらの商品はギフトラッピング対応商品です。ご希望のお客様は、以下より種類を選択し、カートに追加をお願いいたします。

    【12月26日まで ラッピング無料】

    なお、ギフトラッピングをお選びで、複数商品をご購入のお客様は、お手数ですがギフト対象商品名をカート追加後の備考欄にご記入ください。

    ※記入例

    おすすめの商品

    閲覧した商品