行平 五寸 石灰

    東屋

    ¥8,800(税込)

    持ち手、注ぎ口付きの便利な土鍋

    ずんぐりむっくりとした愛嬌たっぷりなフォルムに、落ち着いたグレー味をやや帯びたベージュカラー。台所や食卓に並ぶ姿を想像するだけでうれしくなってしまいます。

    こちらは伊賀焼の行平鍋。行平鍋といえばアルミやステンレス、銅など、金属製のものがメジャーですが、陶器製もそれに負けず劣らず使い勝手がいいんです。

    コンパクトなサイズ感なので一人鍋をするもよし、雑炊やおかゆ、煮物を炊くのもよし。注ぎ口付きだから汁物もおまかせ。食材の芯までじっくりと火を通し、料理をおいしく仕上げてくれますよ。

    土鍋といえば、伊賀焼

    この鍋は、三重県伊賀市の耕房窯が製造しています。鎌倉時代に生産が始まったといわれる伊賀焼。土鍋といえば伊賀焼というイメージがありますが、これには理由があります。

    伊賀市はかつて琵琶湖の底にあったといわれており、伊賀焼に使われる陶土は、古琵琶湖の時代に花崗岩が風化し湖底に堆積した地層から採取されたもの。土中には400万年前の木や微生物が含まれているのだそうです。ちょっぴりロマンを感じますよね。

    この土を粘土にし、高温で焼くことで有機物が焼失し、細かな気孔のある状態に。この気孔の効果により陶器の耐熱性や蓄熱性が高まります。だから伊賀の土は土鍋をはじめ調理器具にするのにぴったりの素材というわけです。

    伊賀の土のみを使ったこの行平鍋は、割れにくくするために厚みをもたせています。このどっしりとした厚みと存在感も伊賀焼ならではの魅力です。

    使いはじめはまず「目止め」を

    使い始めは、鍋の貫入(表面の細かなひび)を埋めるために必ず目止めを行いましょう。 粗い土を使用しているため、目止めをしないまま使用すると、水が浸み出して沸騰しません。方法はとても簡単です。

    1. 土鍋のチェック
      裏底が乾いている状態であることを確認します。濡れたままの状態で使うと、ひび割れが起きやすくなるためご注意を。

    2. おかゆを糊状になるまで炊く
      土鍋に8分目まで水を入れます。続いて炊いたご飯を水量の5分の1ほど入れ、弱火でゆっくり炊きます。おかゆが糊状になったら火を止め、1時間以上放置してください。米のでんぷん質が貫入を埋める役割をします。

    3. おかゆを取り出し、鍋を洗う
      鍋が完全に冷めたらおかゆを取り出します。やわらかい布やスポンジを使いやさしく水洗いし、裏返しにしてしっかり乾かします。これで準備完了です。

    ひびが入っても驚くことなかれ

    火にかけるときは、底が乾いていることを必ず確認したうえで使ってください。濡れたままの状態で使うと、ひび割れが起こりやすくなります。とはいえ伊賀焼の土鍋は、必ずひびが入るもの。「もう使えない!」なんてことではないので、決して涙を流さないでくださいね。

    土鍋は火にかけると陶土が膨張し、冷めると収縮するという作用があり、繰り返すことでおもに裏底と内側に放射状のひびが入ります。これが土鍋の膨張を分散させる緩衝材の代わりになり、ぱっくり割れてしまうのを防ぐのです。

    またこの陶土の性質上、汁気のある料理を長時間放置すると、目止めをしていても水が浸み出す場合があります。また、におい移りの原因にもなるため、つくった料理は別の容器に入れ替えて保存してくださいね。

    もし長く使ううちに水が滴りやすくなったなと感じたら、おかゆを炊いてもう一度目止めをしてみてください。手をかけながら、長く大切に使っていただけるとうれしいです。

    photo by Saori Kojima text by Kaori Sugimoto edited by Ikumi Tsubone

    「行平 石灰」は五寸と六寸の2種類がございます。六寸のご購入はこちらから。

    メンバーのおすすめポイント

    • プロジェクトマネージャー 三井

      3人家族の我が家にはちょうどいいサイズ。小さくてなんとも可愛らしい土鍋です。

      汁物から炊飯まで幅広く使えますが、やっぱりお米を炊きたい欲求が高まりますよね。

      鯛めし、栗ご飯、芋ご飯……。ゆっくりコトコト熱を伝えるので、お米の甘みと旨味がマシマシになります。

      取手もあるので、お手軽に使えるお鍋として一家におひとついかがでしょうか。

    • デザイナー 根本

      ずっしりとした頼もしさと、丸みのある形のギャップがいい具合にマッチしています。

      ご飯を炊いたり、おかずや汁物をつくったりするのはもちろん、食卓の真んなかに置いて鍋料理を楽しんでもよさそう◎

      持ちやすい取手と、汁物の注ぎ口もついているので、いろんなシーンで活躍してくれると思います!

    • ライター 瀬戸川

      2,3人分のお味噌汁をつくるのにちょうどいい。日常で一番使いやすい大きさです。

      土鍋は温かさを長く保てるので、一人鍋にもいいな、お粥もつくりたいなと想像がふくらみます。

      汁ものを注ぐときに片口以外からこぼれないようになっていたり、わずかにカーブした持ち手が手にフィットしたり。

      料理をする人のことを考えられた設計に愛を感じます。

    • ライター / バイヤー 杉本

      行平鍋を土鍋でつくったというこちらのアイテム。

      伊賀焼ならではの厚みとずっしり感があるのが特徴ですが、やさしいカラーと絶妙なフォルムのおかげか、野暮ったさを一切感じさせません。

      汁ものをつくるときに便利な注ぎ口つきで、使い勝手も◎

      「なぜ伊賀の土は土鍋に適しているのか」ということまで知ると、使うのがますます楽しくなります。

    • 代表 / デザイナー 島

      お米から炊くお粥をつくるのに最適です! 土鍋なので冷めにくいのも魅力◎

      ころんとしたフォルムがかわいらしく、場所もとらないのでテーブルにサーブするのもおすすめです。

      サイズと佇まいの相性が抜群な 棕櫚の手編み鍋敷き(小) とセットで贈りものにしてもよさそうです。

    • ディレクター / バイヤー 坪根

      伊賀焼の土鍋は数あれど、使いやすい行平鍋の形はめずらしいと思います。

      使いやすいサイズ感で日常使いができるのがうれしい。つくりとデザインにとことんこだわる東屋さんの手腕に感服です。

      当店でもなかなか手に入らない商品なので、気になった方はお早めに。

    東屋について

    1997年の創業当時から信頼できる国内の手工業と協働し、暮らしの道具をつくり続けている東屋(あづまや)。日本の職人の技術を絶やさぬよう、ものづくりの仕組みから正し、使い勝手や使い心地を追求した商品を生み出すという一切妥協のない姿勢を貫いています。

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    商品詳細・注意事項
    サイズ

    鍋部分:直径約17cm×高さ約13.5cm
    注ぎ口:長さ約2.3cm
    取っ手:長さ約8cm×幅約5cm×高さ約4.8cm

    素材 陶器(伊賀土)
    製造 耕房窯(三重県伊賀市)
    生産国 日本
    有り
    注意事項

    ・撮影上、実商品と写真で色味が若干異なる場合がございますのでご了承ください。

    ・一つひとつ手づくりのため、色味や形に若干の個体差がございます。

    ・使用前に必ず目止めを行ってください。目止めをしないまま使用すると、水が浸み出します。

    ・陶土の性質上、汁物などの料理を長時間放置すると、目止めをしても水分が浸み出してくる場合がございます。またにおい移りの原因にもなります。料理を保存する際は保存容器などに入れ替えてください。

    ・火にかけるときは、底が乾いていることを必ず確認したうえでご使用ください。濡れたままの状態で使うと、ひび割れが起こりやすくなります。また空焚きも絶対におやめください。

    ・揚げ物にはお使いいただけません。

    ・IHクッキングヒーターには対応していません。

    ・陶土の性質上、欠けやすくなっております。ていねいにお使いください。

    ・使用後はよく洗い、裏返してしっかり乾燥させてください。

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