渋うちわ 小丸 柄栗川商店

    ¥2,200(税込)

    江戸時代から続く伝統工芸品

    熊本県の「栗川商店」から、来民(くたみ)渋うちわが届きました。竹と和紙でできたうちわはとても軽やか。独特の色合いは、扇面に塗られた柿渋によるもので、丈夫で長持ちすることが特徴です。

    渋うちわは栗川商店がある山鹿(やまが)市の来民地域で、江戸時代から受け継がれている伝統工芸品です。かつては町をあげての主要産業でしたが、今では栗川商店だけが天然素材にこだわった来民渋うちわをつくり続けています。

    現代の暮らしになじむデザイン

    一般的なうちわに近い丸い形の「小丸(しょうまる)」は、かつて「子どもうちわ」と呼ばれていた形を復刻したものです。モダンな雰囲気をつくり出す細くて長い持ち手は、栗川商店のオリジナル。

    大きな扇面は少し動かすだけで風をたっぷり生み出すので、お寿司づくりなど料理をすばやく冷ましたい時にも活躍してくれますよ。

    また、無地のものからモダンなデザインのカラフルな種類まで展開しているため、お好みやTPOに合わせて選ぶことができます。無地以外の持ち手は、うちわの模様に合わせてカシューという天然染料で色付けされています。

    竹の持ち手が熱を帯びた手のひらを冷まし、柿渋効果で張りのある扇面がしっかり風を送ってくれるので涼しいですよ。涼むための道具は数あれど、天然素材ならではの心地よさが渋うちわにはあります。

    普段は勢いよくあおぐ暑がりの私でも、渋うちわを持つと自然と動きがしとやかに……。小粋なうちわは、所作まで優雅にしてくれます。夏はもちろん、冬の暖房で火照りを感じた時にも役立つので、季節問わず鞄に忍ばせておくと便利です。

    育てる喜びがあるうちわ

    来民渋うちわの最大の特徴は、表面に塗られた柿渋です。栗川商店では自家製の柿渋を毎年つくっており、龜(かめ)で5年以上発酵させたものを使っています。

    柿渋は和紙を丈夫にし、含有成分のタンニンが防虫、防腐、抗菌の役目を果たすため長く使い続けることができます。また柿渋のコーティング効果は水にも強く、乾かせば変わりなく使えます。なんと、ホースで水を10分ほどかけ続ける実験にも耐えたそうですよ!

    渋うちわは時を重ねるうちに柿渋の酸化反応で色が変化し、使うごとに竹のしなやかさが増してあおぎ心地もやわらかくなります。

    「新品のときだけではなく、年月を重ねるごとに美しさや価値が増す。西洋建築のようなものだと思うんです」と、栗川商店5代目の栗川恭平さん。まさに経年変化を楽しめるうちわは、ともに年を重ねる長い相棒となってくれることでしょう。

    すべて職人による手しごとで仕上げる

    渋うちわは、手作業でつくられるため一つひとつに表情のゆらぎがあり、それもまた魅力のひとつになっています。1つ出来上がるまでには、大きく6つの工程があり、それぞれ専門の職人が仕上げています。

    1. 骨作り……「骨師」と呼ばれる職人が、うちわの骨をつくります。小刀を使い、幅2cmほどの竹に20本以上の切れ込みを入れます。
    2. 編み……うちわの形に開く工程は「編み子」さんの仕事です。切れ込みを放射線状に開き、一本一本を糸で編んで固定します。
    3. 貼り……「貼り子」さんが、手早く和紙を貼ります。手すきの和紙で骨全体をすっぽりと覆い隠します。
    4. 形切(なりきり)……丸、四角、小判形などの形に仕上げます。はさみではなく、うちわ形の包丁を木槌で叩いて切ります。職人は「形切師」と呼ばれます。
    5. 縁(へり)取り……「縁子(へりこ)」と呼ばれる職人が、うちわの周囲を補強します。
    6. 渋引き……うちわの表面に自家製柿渋を塗ります。その後、天日干しをして完成です。

    さらに、夏の盛りには自家製柿渋の仕込み、秋には真竹の刈り取りも職人が自ら行っています。ぐんぐん成長する竹林の手入れは一年を通して必要で、実は一番苦労が多い作業なのだそうです。

      大切な人に贈りたい、物語のあるうちわ

      とても繊細な見た目ながら、竹の骨はしなやかで折れる心配がいらないほど丈夫。そのうえ、柿渋効果で水に濡れても平気という頼もしさ。

      昔から「来民のうちわは100年もつ」といわれ、赤ちゃん誕生のお祝いや長寿の記念にも最適です。「贈られたときに嬉しいものを」と開発されたパッケージは、開くときにわくわくする楽しさがありますよ。

      栗川商店のこだわりは日本の天然素材を使って、手づくりすること。しかし、竹の伐採にはじまり素材の多くを自分たちの手で準備し、つくり手を確保し職人技を次世代に繋げて、さらにそれを130年以上に渡り続けていく——。

      これは決してたやすいことではありません。だからこそ、かつては来民に十数軒あった同じうちわ屋は姿を消してしまったのかもしれません。それでも時間も手間もかけて来民渋うちわをつくり続ける背景には、「物ではなく物語を届けたい」という栗川商店の思いがあります。

      小丸はこのページで紹介している赤ダイヤ、黒ダイヤの2種類の柄以外に無地もご用意しています。

      ほかにも持ち運びやすいサイズの「仏扇(ぶっせん)」もお取り扱いしています。そちらもぜひご覧ください。

      photo by Saori Kojima text by Mami Setogawa edited by Ikumi Tsubone

      種類はこのほか、小丸 無地、仏扇もございます。商品はこちらから。

      メンバーのおすすめポイント

      • 代表 / デザイナー 島

        私の趣味のなかで酢飯の熱を飛ばしたり、木炭に風を送ったり、焼き鳥に付いてしまった火を消火したりと、うちわの出番が意外にたくさんあります。

        この「小丸 」は持ち手が長く、素材の竹がしなるので驚くほど楽に風をしっかり起こせます。

        プラスチックのうちわを使っている方には、ぜひ一度あおいでみていただきたいです!

      • デザイナー 根本

        竹の骨組み美しく、渋柿が塗られた和紙がこんなにもきれいに見えるのは、無地だけの特権!

        年月を重ねるごとに、和紙の色が濃くなっていくとのことで、うちわの経年変化という新たな体験にわくわくしています。

        一般的なうちわと比べると持ち手が細長く、そのあおぎやすさに驚きました。

      • ディレクター / バイヤー 坪根

        一般的なうちわと同じくらいの大きさですが、栗川商店さんならではの持ち手が長いデザインになっていてあおぎやすく、見た目もスマート。

        無地は柿渋のそのままの色を楽しめるシンプルさがいいですね。

        一つひとつのパーツに職人技が宿っていて、日本の伝統文化の奥深さを改めて感じました。

        この文化を守るためにも、大切に使っていきたいです。 

      • ライター / バイヤー 杉本

        「仏扇」よりも一回りほど大きいサイズの「小丸」。細長い持ち手とのバランスが美しい!

        シンプルで飽きのこない無地タイプは、浴衣や甚兵衛だけでなく、毎日の装いもさりげなく引き立ててくれます。

        ただそこにあるだけで美しいので、インテリアにもしたいほど。自分用はもちろん、海外の方への手土産にしても喜ばれそうです。

      • ライター 瀬戸川

        稀代の暑がりの私、うちわを持つと勢いよくバタバタバターーーー!! と、あおいでしまいます。

        なんなら、襟をちょっと引っ張って風を送ってみたり……あぁはしたない。

        でも渋うちわを持った場合は、しっとりパタ、パタ、パタ、です。

        風情あるたたずまいがそうさせる効果もあると思うんですが、細くて長い持ち手が意外にあおぎやすい! これが勝因だと思っています。

      栗川商店について

      明治22年創業の「栗川商店」は、熊本県山鹿市・来民地域で伝統工芸品の「来民渋うちわ」をつくっています。かつては町をあげての主要産業だったものの、今では渋うちわをつくっているのは栗川商店のみ。江戸時代から伝わる技法を引き継ぐだけではなく、現代の価値観に合わせてアップデートしながら来民の伝統を守り続けています。

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      商品詳細・注意事項
      サイズ

      横195mm×縦375mm

      素材

      真竹(阿蘇外輪山産)、手漉き和紙、自家製柿渋

      原産国 日本
      無し
      注意事項

      ・撮影上、実商品と写真で色味が若干異なる場合がございますのでご了承ください。

      ・火の近くで使用する際は取り扱いに十分にご注意ください。

      ・和紙は破れやすい性質の為、角の尖ったものに当たらないように注意してください。

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