大館工芸社

大館工芸社

株式会社大館工芸社

伝統的工芸品を日常に

秋田県大館市で1959年に創業した「大館工芸社」は、杉材を活用した木工製品の製造技術を生かし、伝統的工芸品である「大館曲げわっぱ」の製造・販売を行っています。

大館工芸社の曲げわっぱに使用されるのは、「秋田杉」から取れる希少な柾目材。さらに驚くのは、樹齢100年以上の高齢樹林のみが材料として使われていることです。寒冷で日照時間の短い環境で育った秋田杉は、目の詰まった美しい柾目を形成するのが特徴です。

大館工芸社は、こうした希少な素材を使用した曲げわっぱを未来にわたりつくり続けられるよう、杉を育て、原材料を確保することから真摯に取り組んでいます。

美しい木目と優れた調湿機能をもつ秋田杉は、お弁当箱やおひつとして活用するのに最適な素材です。蓋を開けた瞬間にふわりと漂う杉の香りが、食材の風味をやさしく引き立てます。

「曲げわっぱを日常生活に取り入れて、たくさん使ってほしい」と話すのは、代表取締役の戸嶋一之さん。

昔ながらの製法を受け継ぎながらも、新しさを感じさせるデザインは現代の暮らしに自然となじみ、気取らずに使えるのが魅力です。さらに、お手入れのしやすさも配慮されていて、忙しい日々のなかでも気軽に取り入れられるアイテムがそろっています。

心を豊かにするものづくりは、「ひとづくり」から

大館工芸社の強みは、製材から加工、仕上げまでを分業制ではなく、一貫して自社で行っていること。長年の経験と高い技術をもつ伝統工芸士を含む数十名の職人が、一つひとつ手作業でていねいに仕上げることで、品質の高い製品を生み出しています。

それゆえ、大館工芸社にとっての生産設備は、機械でなく職人そのもの。だからこそ「人」を大切にしていると戸嶋さんはいいます。

「ものづくりは、“ひとづくり”だと考えています。職人さんなくして、私たちの曲げわっぱは生まれません。

製品の品質を維持し続けるために、職人のスキルをいかに向上させ、技術をどう次世代に継承していくかが重要です。こうした取り組みを通じて、私たちは秋田・大館の伝統工芸を守り、未来へとつないでいく大きな役割を果たしていきたいと考えています」

曲げわっぱを手に取り眺めると、そのつくりの美しさに思わずうっとりとしてしまいます。それは、職人たちの「技」と「思い」が一つひとつの製品に込められているからにほかなりません。

大館工芸社が提供するのは、単なる器としてではなく、食卓に彩りと喜びをもたらす道具。職人とともに伝統を未来へつないでいく――その思いが込められた曲げわっぱは、日々の暮らしにそっと寄り添い、使うたびに心を豊かにしてくれます。

商品一覧

Recently viewed