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茶箱 無地 5キロ

前田工房

¥8,690(税込)

100年使える暮らしの道具

米やパスタなど、湿気や虫から防ぎたいものの保管場所って、意外と困るものです。私は冷蔵庫に保管しているのですが、におい移りがずっと気になっていました。

そんなお悩みを持つ方におすすめしたいのが、江戸時代から続く茶箱です。湿気や虫を寄せつけずに、酸化も防ぐ——そんな機能的な収納ボックスが、ずっと昔から日本にあったとは!

茶葉を新鮮に保つ工夫として、内側にはトタンが施されており、防湿・防虫・防酸化にすぐれています。外側の杉の木が自然に温度調節をしてくれるので、急な温度変化の心配もありません。

かさ高く見えますが、実際に持ってみるととても軽やか。さらに、耐用年数は100年を超えるともいわれ、長く使い続けることができます。

5キロ分の茶葉を保管できるこちらのサイズは、米なら10キロ程度が入ります。容量が大きいので、シーズンオフの衣類やアルバムなどの収納にもおすすめですよ。

木と向き合いながら

かつては茶の産地を中心に日本各地にあった茶箱工場ですが、今は全国に3軒が残るのみ。「前田工房」は、静岡県川根本町(ほんちょう)で100年近く茶箱をつくり続けてきた「前田製函(かん)所」の事業継承会社として、2016年に設立されました。

木箱に使われるのは、地元・川根の山で育まれた杉の木です。樹齢30年以上の間伐材を、3か月ほど野外で風雨にさらしつつ、内側からじわじわと乾燥させます。こうすることで、素直だとか暴れん坊といった、“木の性格”が現れやすくなるのだそうです。

大きさからイメージするよりも、ふわっと軽やかなところは杉ならではの特徴でしょう。長い年月がつむぎだす木目は一つひとつ表情が異なり、杉の木肌は手のひらにやわらかくなじみます。

天然木のあたたかみと手づくりならではの素朴な味わいがありながら、緻密な構造でふたがしっかりと密閉できるところもうれしいポイント。茶葉の鮮度を保つために、幾度も改良を重ねられた歴史が、ここに残っています。

手しごとをつないで「茶箱を打つ」

茶箱をつくることは「茶箱を打つ」と表現します。1つにつき14〜23個の木材パーツでできており、工場にはパーツをつなげる金づちの音がカンコンと響き渡ります。

前田工房で茶箱を打つのは、年齢も、性別も、経歴もさまざまな6名の職人たち。木取りに始まり、組み立て、トタン入れ、ハンダ付け、仕上げの和紙貼りまで。各作業を全員でリレーして、1つの茶箱が完成します。

大きな杉材から700ものパーツに切り分ける「木取り」は、“木の性格”を見極める、難しい仕事です。前田製函所の代表・前田宥(ひろし)さんからこの技術を受け継いだのは、地元で建具職人として50年以上働いてきた人物。これまでに培った経験を融合して、より美しい茶箱へと進化させています。

木はそれぞれ個性を持った生きもの——前田さんから引き継いだ技術と考え方を大切に、木と向き合いながら茶箱をつくっています。

ご近所と循環するものづくり

前田工房では、産業廃棄物が出ません。杉の端材は細かなものもすべて、かつお節製造の会社へ。乾燥しきった杉材が火をたきつけるのに最適だそうで、冬場は近隣住民のまきストーブの火種としても活用されます。

1週間で軽トラの荷台1台分ほども出るかんなくずは、養鶏場で肥料に姿を変えます。補強用の和紙を貼る米粉のりは残ったら軒先へ出しておき、鳥たちの食事となります。

「お礼に」とかつお節や卵、ご近所の方が育てた野菜が届き、どれもとってもおいしいのだとか! 小鳥たちのさえずりも、職人たちの気持ちを和ませてくれます。

このやり方も、前身の前田製函所から引き継いだもの。SDGsという言葉が生まれるずっと前から、地球にやさしい持続可能なものづくりがされています。

歴史が保証する、保管箱としての優秀さ

入れたときの状態を、そのままに保ってくれる茶箱。

なんと、茶箱の中に敷かれた100年前の新聞紙が、ほとんど色あせずに残っていた事例もあるのだとか!  保管箱としての優秀さは、歴史によってお墨付きです。

一方で、濡れたものは濡れたままを保ちます。そのため、水分が多い生野菜などを入れるのには適しませんのでご注意を。

丈夫で耐用年数も長いため、思い出の品、子どもや孫に残したいものなど、大切なものの保管にも最適です。

5キロは洋服の保管などにもちょうどいいサイズですが、揮発性防虫剤などの使用は控えてください。密閉性が高いため、薬品が充満して金属が黒ずんでしまいます。

無地はお好みのステッカーやファブリックでアレンジするのも楽しいですよ。オリジナルのアレンジを楽しんでみてください。

photo by Saori Kojima text by Mami Setogawa edited by Ikumi Tsubone

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メンバーのおすすめポイント

  • ライター 瀬戸川

    茶箱、実家ではひな人形を収納していた記憶です。

    今思えば、“めったに開けないけれど大切なもの”の保管に最適だったからなんですね。

    今は紙製の箱を「思い出ボックス」に使っているのですが、5キロの茶箱に変えたいなと思っています。

    着物やウエディングドレス、子どもや孫に引き継ぎたいものを保管されている方も多いそうですよ。

  • プロジェクトマネージャー 三井

    曾祖母の部屋には大きな茶箱があり、中には着物や衣類が入っていたような気がします。

    なんでこんな木箱にと思っていましたが、防湿、防虫、防酸化の機能を備えていたとは......高性能過ぎて驚きました。

    5キロサイズは3人家族の米びつにちょうどよさそうなサイズ感です。 

    軽い割に頑丈にできているので、重量のあるものを入れても安心して使えますよ。

  • ライター / バイヤー 杉本

    昔実家で見たことあるようなないような......レトロで愛らしい風貌が魅力のアイテムです。

    5キロはやはり、頼りになる大きさが嬉しい。

    私は気に入ったものに関してはストック魔なので、お気に入りのパスタや乾麺などの食材をはじめ、コーヒー、紅茶類を詰めたいなと思いました。

    開けるたびに幸せな気分になりそうです!

  • ディレクター / バイヤー 坪根

    昔から使われていた暮らしの道具も、時代の変化のなかで消えてしまうことが少なくないなか、前田工房さんの茶箱は今の時代にも合う形でアップデートしているところがすごいなと思っています。

    私はとくにこの無地の茶箱がお気に入り。ほかの人のコメントにもありますが、見せる収納がやっぱりおすすめです!

  • デザイナー 根本

    おばあちゃんの家でも、大きな茶箱を物入れとして使っていました。

    年季の入った深みのある茶色い箱から、着物や帯などがたくさんでできて、なんて素敵な箱なんだと子どもながらに感動したのを覚えています。

    この茶箱もていねいに使っていけば、何代にも引き継いでいけると思うと、わくわくします! 

    家族の思い出をたくさんしまっておきたいなあ。




前田工房について

銘茶の産地、静岡県川根本町で100年近く茶箱をつくり続けてきた「前田製函所」の事業継承会社として2016年に設立。「川根に伝わる茶箱を、実用的な道具として未来に残したい」という思いのもと、職人たちの丁寧な手しごとで茶箱をつくっています。

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商品詳細・注意事項
サイズ 外寸:34cm×24cm×25cm
内寸:30cm×19cm×22cm
素材

杉(静岡県産)、トタン

無し
原産国 日本
注意事項

・撮影上、実商品と写真で色味が若干異なる場合がございますのでご了承ください。

・天然木を使用しているため、色や木目の出方が一点一点異なります。

・天然木を使用しているため、仕上がりサイズには若干の個体差があります。

・内側のトタンはさびやすいため、水拭きはおすすめしません。どうしても水拭きをしたい場合は、乾拭きを2回以上行ってからしっかりと乾燥させてください。

・和紙を貼っている米粉でんぷんのりは、水ではがれやすい特性があります。外側の木はなるべく水にぬらさないようにしてください。

・濡れたもの、揮発性の防虫剤は入れないでください。

・濡れたまま放置すると、金属部分に白サビが生じることがありますが機能性に問題はありません。

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