Mustakivi
株式会社FLOW ERS
日々の風景のなかにある、素朴な美しさを見つける
2017年、愛媛の地に誕生した「Mustakivi(ムスタキビ)」は、暮らしに寄り添う日用品を展開するライフスタイルブランドです。
素朴でぬくもりのある、タイムレスなデザインと、長く愛着をもって使える機能性。Mustakiviのものづくりには、“日常を豊かにする道具”としての美しさが息づいています。
そんなMustakiviの世界観の中心にいるのが、テキスタイルデザイナー・陶芸家として知られる 石本藤雄さんです。
石本さんは1970年にフィンランドへ渡り、1974年から同国を代表するデザインハウス「Marimekko(マリメッコ)」にて、32年にわたりテキスタイルデザイナーとして活躍。フィンランドの名窯「ARABIA(アラビア)」のアート部門にも所属し、陶芸作品の制作へと活動の幅を広げます。
大胆な色彩や有機的なフォルム、自然をモチーフにしたデザインは、世界中で高く評価されてきました。けれど石本さんの表現の根底にあるのは、決して特別ではない、「自然へのまなざし」です。
道端に咲く草花、空の色、折り紙を折ったときに生まれる影や形——私たちがふだん見過ごしてしまう日々の風景に静かに目を留め、その美しさをデザインへと落とし込んでいます。
フィンランドと日本をつなぐ、石本藤雄さんの感性
どこか不思議で、心地よい響きをもつMustakiviとは、フィンランド語で「黒い石」を意味する言葉。ブランドオーナー・黒川栄作さんの“黒(Musta)”と、石本さんの“石(Kivi)”が重ねられています。
ブランドのはじまりは、黒川さんがフィンランドで出合った北欧デザインへの感動でした。なかでも強く心を惹かれたのが、同じ愛媛出身である石本さんの作品。そのすばらしさを地元でも広く伝えたいという思いから、2017年にMustakiviが誕生しました。
今もなおみずみずしく、日常への好奇心に満ちた石本さんの感性。日本とフィンランド、ふたつの自然や風景、四季、色、かたちから影響を受けながら生まれるデザインは、Mustakiviのアイテムにも色濃く映し出されています。
北欧の自由な色彩感覚と、日本の手しごとの美しさが調和した器やテキスタイルは、暮らしにそっと寄り添い、何気ない日常に小さな喜びをもたらしてくれる存在です。
また、「石本作品を通じて、地方でも気軽に自然に芸術に触れ、日常のなかにある喜びに気づくことができるような場所をつくりたい」という思いのもと、2026年末には愛媛にて「石本藤雄デザインミュージアム」がオープン予定(2026年5月時点)。
石本さんの作品や原画、ファブリックなどを展示する、新たな発信の場として準備が進められています。
日常と芸術を静かにつなぐブランドとして、Mustakiviはこれからも、私たちに新たな風景を届けてくれる——そんな予感がしています。