YATSU カードホルダー

思わず二度見してしまいます

初対面の方とご挨拶をするときに、なにか会話が膨らむフックがあると嬉しいものですよね。私自身、ちょっぴり人見知りなところがあるもので、はじめましてのときはいつもドキドキ。

そんなシーンで会話のきっかけになるひとつが名刺入れなのですが、話題にせずにはいられないほどの美しさと存在感を放つ逸品に出合ってしまいました。

それがこちらのCARD HOLDER。東北を代表する工芸品のひとつである「樺細工（かばざいく）」でできた「YATSU」シリーズの中のプロダクトです。

持っているだけで気分が上がる

自然な木の質感と、使うたびにほんのり漂う木の香りがたまりません。一見しただけでは名刺入れだとわからないところにも粋な魅力を感じませんか？

触ってみるととてもなめらかで、凹凸がないコンパクトなデザインなので胸ポケットにも引っかかりなくストンと落ちます。

開けるときは、スッと蓋を上にスライド。こちらもなめらかでストレスフリーな開閉でとても気持ちがいいです。名刺30枚程度が入れられます。

伝統工芸品を身近に

職人が一枚一枚ていねいに削りと磨きを繰り返した山桜の樹皮を、木型を用いて膠（ルビ：にかわ）を塗った経木に巻きつけて、熱した金ゴテで押さえながら桜皮を成形してつくられる樺細工。

明治9年に創業した樺細工製造元の「八柳（やつやなぎ）」と秋田を拠点に地域のつくり手たちと協業し、ものづくりを行う地産レーベル・デザインカンパニーの「casane tsumugu」が2020年に立ち上げた共同ブランド「YATSU」の樺細工は、桜皮のなかでも素朴で荒々しい美しさを持つ希少材「霜降皮（しもふりがわ）」を用いてつくられているのが特徴です。

お手入れと経年変化も楽しんで

塗装などは一切されておらず、職人の技で磨き上げられた自然のままの風合いにうっとり。自然の素材は使っていくうちに色艶の変化も楽しめます。

ときどき植物性のオイルなどをやわらかい布などにつけて拭いてお手入れをしてあげるといいそうです。

天然の木（樹皮）でできているため極度の乾燥には弱いです。直射日光が当たる場所やストーブなどの近くには置かないよう気をつけてあげてくださいね。

また、長く使っているうちに剥がれたり、欠けたりするなど修理が必要になることもあるかもしれません。その場合もご安心を。購入店の当店が窓口となりcasane tsumuguにおつなぎしますのでお気軽にご相談ください。

自分独自の味が出てくるのを気長に待つのも楽しみですよね。世界にひとつしかない、一生もののアイテムです。ギフトにもおすすめですよ。

photo by Saori Kojima　text by Kaori Sugimotoedited by Ikumi Tsubone

メンバーのおすすめポイント

casane tsumuguについて

秋田を拠点に活動する地産レーベル・デザインカンパニー。地域のつくり手と協業し、東北を代表する木材産業や、樺細工などの伝統工芸を現代的にアップデートしたものづくりを行なっています。すでにあるモノ・ヒト・コトをていねいに見つめ直すことを大切にしているからこそ、私たちの現代の暮らしにもなじみ、世代を超えて永く愛されるデザインが生まれています。

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